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「これがいい」が潜む罠 「悪いものを食べない」〜東洋医学と健康〜

  • 執筆者の写真: 木原
    木原
  • 5月23日
  • 読了時間: 4分

こんにちは、木原鍼灸総合治療院の木原です。

先月、シニア大学という京都の高齢者向けのセミナーで「東洋医学と健康」についてお話しする機会がありました。


テーマは少し難しそうに聞こえるかもしれませんが、実はとってもシンプル。


「ふだん何気なく食べているものが、免疫やアレルギー、ストレスにどう影響しているか」を、東洋医学の視点も交えながらお伝えしました。


今回は、そのセミナー内容をざっくり要約してご紹介しますね。


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1.食事と免疫・アレルギー・ストレスの深い関係


私たちの体は、「食べたもの」でできています。

これはよく聞く話ですが、実際に免疫や、アレルギー体質ストレスへの耐性までもが、食事によって左右されることがわかっています。


高齢になってくると腸がブロックしていた病気が通過しやすくなります。

結果的に病気になりやすくなったり、アレルギーが出現したりします。

そこで腸を健康に保つために腸内細菌を充実しましょうという流れでおすすめの食品を紹介しました。

一般的には納豆、ヨーグルトがおすすめですが

悪い食事をしないことが重要です。


また腸と脳はお互いに作用しあっているので、ストレスを感じると

腸の働きも落ちてしまいます。



2.東洋医学から見た「食」と体のサイン


東洋医学では、体の中を「気・血・水(きけつすい)」が巡っていると考えます。食べ物は、この巡りを整える大事なエネルギー源。体に合わないものばかり食べていると、この巡りが滞り、体調を崩す原因になります。


今回は「舌診(ぜっしん)」を紹介しました。

舌を見ると、体の中の状態がなんとなくわかるんです。


最近、患者さんの舌を見ると「コケ」が分厚くついている方が増えています。


これは「体に熱がこもってるサイン」。

実はこういう人、油っぽい食事や、冷たい物、甘い物をよく摂っている傾向があります。


揚げ物や加工食品これらは体に“熱と湿”を生みやすく、舌にコケが出やすくなるんです。


参加者の方はほとんど問題なかったです。

(ちょっと残念💦)


3.避けたほうがいい食習慣、あります


食事の基本は「バランス」と言われますが、その前に「やめた方がいいこと」って実はけっこうあります。


東洋医学的にも現代医学的にも共通して言えるのが、以下の4つ。

  1. 冷たいもの(体を冷やし、胃腸の働きを弱めます)

  2. 油っぽいもの(湿がたまり、アレルギーや炎症の原因に)

  3. 食べすぎ(消化器に負担、気の巡りを悪くします)

  4. 砂糖の摂りすぎ(血糖値の乱高下、ストレス・疲労感UP)


どれもついやってしまいがちですが、まずは意識するだけでも効果があり、

食事は「体への投資」だと思って、少しずつ見直してみましょう。


4. 「食べる楽しさ」を大切に


写真は木原の身体
写真は木原の身体

最近は、「この食品は〇〇にいい!」「この成分が△△に効く!」みたいな情報が溢れていますよね。もちろん栄養素の知識は大事ですが、正直、気にしすぎると疲れてしまいます。


「ビタミンが足りない」「腸活しなきゃ」「ポリフェノール摂らないと!」…とプレッシャーを感じながら食べていると、それ自体がストレスになります。


だからこそ、「美味しい」「楽しい」と思いながら食べることが、実は体にも心にも一番いいのです。


家族と一緒に食卓を囲んだり、季節の食材を楽しんだり。そんな時間こそが、免疫や心のバランスを整える“ごちそう”になります。


5.「何を食べるか」よりも、「何を避けるか」が先


よく「健康になるには何を食べたらいいですか?」と聞かれます。

でも私は、**「何を摂るかよりも、まず何をやめるか」**が先だと考えています。


体に悪いもの、消化しにくいもの、添加物まみれのものをどれだけ摂っていても、その上に“良いもの”を積み重ねても効果は薄い。


まずはシンプルに、「余計なものを減らす」。そこから体は変わり始めます。


6.「詐欺食品」に引っかからないために

最近では、「体に良い」と謳いながら、中身はよくわからない食品やサプリがあふれています。

・「効果があり」って書いてあるけど、どの程度?

・「研究で実証」ってヒト対象の研究?

・「健康食品」って何でそんなに高いの?


こういった“見せかけの健康”には、どうしても惹かれてしまいがち。でも、本当に大事なのは自分の目で見て、考える知識を持つことです。

「なぜこれを食べるのか?」「本当にこれは必要なものなのか?」

そんなふうに立ち止まって考えるだけで、体も心も守ることができます。


おわりに

食事は、毎日のこと。だからこそ、ちょっとした選択が、未来の健康に大きくつながります。


頑張りすぎず、でも大事なポイントは押さえて、**「体が喜ぶ食事」**を、あなたらしく楽しんでくださいね。


セミナーは全6回ですので、また内容をお伝えしたいと思います。


しかし、こういった健康セミナーに来る方はまぁ健康なんですよね


健康だから、健康に意識が高いというか・・


何とも皮肉ですが、お得な情報をドンドンお伝えしたいと思います。


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