一般的な頭痛の分類と要因について
- 木原
- 11月7日
- 読了時間: 4分
みなさん、こんにちは。
当院では頭痛をメインに痛みの緩和を発信しています。
日常生活で「また頭が重い…」「朝起きると頭が痛い」などを感じる方は多いのではないでしょうか。
頭痛はありふれた症状ですが、何で痛いんだろうと思うことは多いです。
今回は医学的に頭痛の原因や分類についてお伝えします。
これ以外にも要因はあるのですが、医学的に名称があるところからお伝えしますね。
病院などにいくとこれらに分類されることが多いです。
▍ 1.頭痛の主要分類(一次性/二次性・代表的タイプ)
頭痛の分類で用いられる国際基準としては、国際頭痛分類(ICHD:International Classification of Headache Disorders)があります。
日本では「国際頭痛分類 第3版(ICHD-3)日本語版」も利用されており、一次性頭痛・二次性頭痛などの定義が整理されています。
片頭痛 拍動性の痛みを伴い、吐き気や光・音に敏感になることがある頭痛。遺伝的素因や神経血管メカニズムが関与。
緊張型頭痛 頭全体が“締め付けられるよう”な痛み。筋肉の緊張、ストレス、不良姿勢などが関与することが多いです。
三叉神経・自律神経性頭痛(例:群発頭痛) 比較的稀ですが、瞼の奥・目の周辺に激しい痛みを伴い、自律神経症状(涙、鼻水など)を伴う場合があります。
また、日本の厚生労働省 eJIM(医療情報提供サイト)でも、片頭痛/緊張型頭痛を中心に基礎知識が紹介されています。厚生労働省eJIM「統合医療」情報発信サイト
ここで絶対に知ってほしいことがあります
レッドフラッグという危険信号についてです

脅すようなことを書いて恐縮ですが、
上記のような症状があった場合、すぐに医療機関に受診または電話窓口で相談してください。
私は医療機関で頭痛症状から脳梗塞、脳出血を発症した人を何人も見ました。
健康診断で問題がなかった、タバコもお酒も飲んでいなかった、頭痛がして検査したけど何ともなかった。
けれども発症した。
誰が悪い訳でもないんですが、注意は必要です。
強い頭痛症状が出た場合は必ず家族に伝え、意識レベルに障害があれば迷わず救急車を呼んでください。
▍2.頭痛を引き起こす/関連する要因

頭痛が起きやすくなる、もしくは悪化要因となり得るものを整理すると、以下のような因子があります:
筋・姿勢系:肩こり、首・頸部の可動性低下、背中の張り、顎関節症(TMJ)
自律神経・睡眠:不眠・浅い睡眠・交感神経優位
ストレス・心理負荷:慢性的なストレス・悩み・不安・抑うつ傾向
生理・ホルモン変動:月経周期、月経性片頭痛との関連
環境・気象:気圧変化、気候・気温差
冷え性・血流不調:局所血流の問題、冷えの自覚
ライフスタイル・習慣:カフェイン摂取、飲酒、運動不足、長時間の同一姿勢
口腔・咬合系:顎関節(かみ合わせや顎関節運動異常)
全身的背景:基礎疾患(高血圧など血管性背景)、姿勢異常、視力疲労など
意外と多いですね。
私自身はたまに長めの昼寝をすると頭痛があります。
昼寝のしすぎは身体がノンレム睡眠になり、身体がすぐについてこないことや
血圧が十分に上がっていないことなどが原因だと思います。
それくらいありふれた症状でもあります。
また、これらの要因は単独で起きることは稀で、多くの場合「複数の因子が重なっている」状態で慢性化していることが多いです。
▍まとめ:まずできること
頭痛を改善に導くためには、まずご自身の頭痛がどのタイプに近いかを“知ること”が重要です。そして、その上で「どの因子が自分に当てはまり得るか」をリストアップしてみると良いでしょう。
痛みが起きる頻度、時間帯(起床時か夜か)、付随症状(吐き気・めまい・光の刺激など)を少し書き出すだけでも、改善のヒントになりますよ。
次回の記事では、「それぞれの要因ごとに、効果が示されている解消法」をご紹介します。
木原鍼灸総合治療院では頭痛に特化した施術を行っております。



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