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慢性化する痛みへの対処方法

  • 執筆者の写真: 木原
    木原
  • 8月22日
  • 読了時間: 4分

ご無沙汰しています。

今回は定期的に講演をさせて頂いているシニア大学で行った「東洋医学と健康 痛みとストレス編」について簡単にまとめてお伝えします。


様子はInstagramからも動画で観れるのでよろしければ観てくださいね。


〜東洋医学と現代医学からのヒント〜

年齢を重ねると、「最近なんだか関節が痛い」「夜になると腰がズキズキする」「気分まで落ち込んでしまう」なんてこと、ありませんか?


痛みとストレスって実はつながっていて、放っておくと体だけじゃなく心までしんどくなってしまいます。


東洋医学と現代医学、そして最近よく耳にする「認知行動療法(CBT)」もまじえて、痛みやストレスとの上手な付き合い方をお話しします。

↓こんな感じのことをしました

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痛みの正体をちょっと知ろう

まず「痛み」って一言でいっても種類があるんです。

現代医学では3つに分けられます。


  • 怪我や炎症による痛み(いわゆる普通の痛み)

  • 神経が原因の痛み(ヘルニアや坐骨神経痛など)

  • 脳や感情が関わる痛み(ストレスや不安からくるタイプ)

夜になると痛みが強く感じるとか、朝起きたとき関節がこわばるとか、「なんで?」と思うような変化もこの仕組みで説明できます。


次に東洋医学では「気・血・水の流れ」が滞ると痛みが出ると考えます。冷えや湿気、怒りや悲しみといった感情、食生活や過労なども要因。つまり「体の流れ」と「心の状態」がどちらも影響しているんですね。


ストレスが痛みを増幅する

ストレスが強いと、自律神経やホルモンが乱れて、免疫力や睡眠に悪影響が出ます。その結果、痛みを感じやすくなり、さらに動かなくなる→筋力が落ちる→また痛みが強まる…という悪循環に入りやすい。

特に女性は更年期やホルモンの変化も関係するので、「なんだか最近疲れやすいし痛みも出やすい」というのは珍しいことじゃありません。


対処法はいろいろある

痛みが出たら「脳でコントロールされている」ということを意識してみてください。長引く痛みは「もう治らないんじゃないか」と不安になりがちですが、必ずしもそうではありません。

  • お風呂や温泉で体を温める

  • 軽い運動やストレッチで血流を良くする

  • 鍼灸やマッサージでリラックスする

  • 必要なら医師に相談する

これらはすぐにできるアプローチです。 鍼灸では以下のツボを勧めました。

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認知行動療法ってなに?

ここでちょっと「認知行動療法(CBT)」のお話を。難しそうな名前ですが、要は「考え方を現実的に見直すことで、気持ちや痛みを楽にする方法」です。


例えばこんな経験、ありませんか?夜、布団に入っても眠れないときに「眠れない…明日もきっと体調最悪だ」と思い込む。するとますます不安になって、余計に眠れなくなる。


CBTではこういうときに、「今日は昼寝もしたし、少し眠れなくても大丈夫。明日は横になって休めば体は回復する」と現実的に考え直す練習をします。さらに「もし不安が続くなら、かかりつけの先生に相談しよう」と思うことで気持ちが落ち着きます。


つまり「ネガティブな思い込みをそのままにしないで、ちょっと現実的に考え直す」。これだけで脳が安心して、痛みや不安の信号が弱まるんです。


痛みの悪循環を断ち切ろう

人は「痛みがあると動かない」「動かないと筋力が落ちる」「筋力が落ちるとまた痛い」というループに入りがちです。ここに「不安」や「怖さ」が加わるとさらに悪化。

CBTを取り入れると、「痛いけど少しなら動ける」「今日は5分歩けたからOK」というふうに、考え方をシフトできます。これが自信になり、不安を減らし、悪循環を断ち切るカギになります。

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まとめ

痛みとストレスは表裏一体。

東洋医学でも現代医学でも共通しているのは「体と心のバランスを整えることが大事」という点です


毎日の小さな工夫――よく眠る、バランスの良い食事、軽い運動、そして考え方の切り替え。これが痛みやストレスを和らげる一番の近道です。


「痛みは仕方ない」と諦めず、「少しずつでも工夫できる」と思うことから始めてみませんか?きっと心も体も、今よりずっとラクになるはずです。


ちょっと説教くさくなりましたが、認知行動療法は今から思考の習慣として身につけてほしいことです。


病院でも痛い方が都合が良い場合、退院したくないなんてことから痛みが続くこともあります。


健康に対しての不安が少しでも解消できるようにこれからも発信していきます。


 
 
 

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